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歴史と旅の記録
12 時間前読了時間: 3分
文化人の終の棲家(青梅) ~DEC,2024~
少し早めの冬の到来となり、東京は乾燥した晴天が続いてます。青梅の御嶽神社は“登山”のイメージが 有り従来敬遠してきましたが、最近ケーブルで登れる事を知りいそいそと出かけて参りました。とはいえ到着駅からは更に急峻な階段や坂道を登る事となり、安易に霊験を拝む考え方を反省した次第...
11月24日読了時間: 5分
橿原散策 ~NOV,2024~
橿原神宮は大和三山の畝傍山の麓に在り初代神武天皇が祀られてますが、その創建は明治二十三年と新しいです。又そこから畝傍山の山裾を1.5km程北上すると、神武天皇陵がありますが、こちらは幕末に孝明天皇が古代の小高い円墳を神武陵と比定し陵墓を整備しました。日本書紀では「畆火山の北...
11月19日読了時間: 4分
震災後の七尾(がんばれ能登) ~ NOV,2024 ~
元旦に起きた震災から一年が経とうとしてますが、和倉温泉には加賀屋を含め二十一軒の旅館がある中で、未だ四軒しか再開されていないとのことです。当地は震源地から直線で60km以上離れているにも関わらず、未だビニールシートが掛けられている家屋も多く、道路・公共施設の復興には時間がか...
11月18日読了時間: 5分
上杉謙信とその後(上越市)~ NOV,2024
上越市は高田藩の主城だった高田城、上杉謙信の居城だった春日山城、そして御館の乱で敗れた上杉景虎(北条氏康七男)が自刃した鮫ヶ尾城の三城が百名城・続百名城に指定されています。それぞれ江戸期の幾重に堀を巡らせた平城、戦国期の大きな惣構えを控えた越後の覇者に相応しい巨城、中世以来...
11月1日読了時間: 4分
三浦半島~三浦宗家は二度滅んだ~OCT,2024
海岸段丘と言いますが、三浦半島南部は侵食・堆積・隆起を繰り返してきた結果坂道と平らな地形が段々と続いており、海岸線には突き出た堆積岩が様々な形状を織成してます。海の彼方には富士山が見え、裾野には箱根の山々、その西側には伊豆半島が横たわります。...
10月23日読了時間: 4分
南部の故郷 ~OCT,2024~
南アルプス北端の鋸岳を水源として西北から流れ込む釜無川と甲武信ヶ岳を水源として東北から流れ込む笛吹川は、甲府盆地南東で合流し富士川となり駿河湾に注ぎます。盛岡藩主南部家の故地はこの山梨県内富士川地域(現身延町、南部町)に相当します。家祖南部光行は甲斐武田氏の一族として頼朝に...
10月20日読了時間: 5分
長岡京 ~OCT,2024~
そもそも平城京は永遠の都として築かれた筈ですが、桓武天皇は74年後に長岡京、その10年後に平安京に遷都しました。僅か10年でしたが本格的な造成だったようで住宅街の中で出てきた大極殿の跡地にしばし佇んでみました。 “あをによし”花の都の奈良時代は、皇位継承とそれらを擁立す...
10月3日読了時間: 5分
柴又 ~ OCT,2024 ~
正倉院文書は東大寺正倉院で保管されているものですが、帳簿で使われていた紙の裏側には廃棄された古代の戸籍が書いてありました。 下総国葛飾郡大嶋郷戸籍と呼ばれるものですが、大嶋郷は現在の葛飾区・江戸川区近辺に比定されています。柴又はそこでは、『嶋俣里(しままたのり)』と書かれて...
9月24日読了時間: 4分
道東走破 ~ sep,2024 ~
日本百名城のスタンプを集めている方は結構多いと思いますが、本州に住む人にとって北海道と沖縄は容易に行けません。沖縄は昨年五つの城を巡り、スタンプを確保して悦に入ってましたが、最大の難関は北海道東端、“根室半島チャシ跡群”というアイヌの複数の砦跡で根室半島に多く点在しています...
9月18日読了時間: 3分
調布 ~ SEP,2024
調布の名前は律令制下での税制度、租庸調からきてます。調は繊維製品や地域の特産品を対象に課税されたものですが、ここでは布で納めていたので調布となったようです。南には多摩川という大河が流れており常に氾濫リスクに晒されてきましたが、文明年間(1469-1487)に起こった氾濫は古...
9月9日読了時間: 5分
山代で湯治 ~ 2024年9月~
高校の同窓会に絡めて両親を山代温泉に連れて行きました。昨年は和倉に行きましたが年初の能登地震の爪痕は大きく、未だ殆どの旅館は再開の目途がたっていません。仕事でこれまで定期的に福島県浜通りを訪問してきたので、復興の過程を見聞きする機会もそれなりに有りました。過疎地域の災害はた...
8月29日読了時間: 5分
深谷といえば ~ AUG,2024
深谷といえばねぎと新一万円札の渋沢栄一翁です。“晴天を衝け”が大河ドラマで放映されたのは既に3年前になりますが、今回高額紙幣での登用となり翁の名声は未だ絶大です。栄一の故郷は血洗島(ちあらいじま)というおどろおどろしい名前になりますが、由来ははっきりわかっていない様です。こ...
8月18日読了時間: 3分
今年も沖縄 ~ 2024,AUG
昨年のお盆weekは沖縄に5つある百名城・続百名城を駆け巡りましたが、今年はどうしようか余り頭の整理もせず北端の辺戸岬に参りました。宿を取った名護の近辺から北へ60km程度車で走り向かいます。岬からは25km離れた与論島が薄っすらと見えます。ここから鹿児島まで5~600km...
8月1日読了時間: 5分
酷暑の浜松 ~2024年7月
京に近い琵琶湖を擁する国が近江、遠い浜名湖を抱く静岡県西部は遠江(とおとうみ)と呼ばれていました。浜名湖は元々琵琶湖同様淡水湖でしたが、明応七年(1498)の大地震で太平洋と湖を隔てていた砂州が崩壊した結果、海水と淡水が混ざる汽水湖となりました。“500年以上前”に決壊した...
7月16日読了時間: 6分
津軽回遊 JUL,2024
予てから三内丸山遺跡に行きたいと思ってましたが、東京から青森に行く移動オプションは新幹線、飛行機、車と色々有り、中でも空港は青森空港も有るし大館能代空港も有ります。十和田湖に行った事が無かったので、大館側から北上し同湖を目指す事としました。十和田湖は地図上で見るだけでもわか...
7月7日読了時間: 3分
中世を感じる寺詣で ~ 龍興寺(加須市)・甘棠院(久喜市)・喜多院(川越市)
鎌倉時代、足利氏の歴代当主は通常北条氏から嫁をもらいその子を嫡子としてました。次男だった尊氏は長兄高義が21歳で早逝した為偶々当主となりましたが、嫁は北条氏一族から嫁いだ赤橋登子(最後の執権北条守時の妹)、母親は上杉氏(藤原北家勧修寺流)でした。尊氏の覇業を支え、後に観応の...
7月4日読了時間: 3分
江戸城に最も近い城下町 ~ 岩槻 JUL,2024
旧岩槻市は2005年にさいたま市(浦和・大宮・与野市が2001年に合併済)に併合され、現在さいたま市岩槻区となっています。明治維新後の廃藩置県以降、旧国の代わりに設定された都道府県名の多くは旧郡名が採用されてますが、さいたま市の中で旧埼玉郡に属するのは岩槻区だけで、その他は...
6月24日読了時間: 4分
日本遺産に指定された塩田平 ~JUN,2024
別稿で書きました当地の国宝の二塔(安楽寺八角三重塔と大宝寺三重塔)を訪れたのは9年前になります。その間この辺りの神社仏閣旧跡は日本遺産に指定され、確実に観光地化が進められているようです。上田市には信濃国分寺とその跡地が在り、主要官道である東山道が敷かれ、科野国造の本拠があっ...
6月19日読了時間: 3分
佐久平の五稜郭 JUN,2024
五稜郭というと函館ですが、長野県佐久市にも小さな五稜郭があります。 小諸から小海線に沿って30分程車を走らせると佐久市田口という地域に入ります。信濃は江戸期には天領と幾つかの小藩に分かれていましたが、当地には大給松平家の分家1万6千石の内1万2千石の領地が有りました。当主松...
6月4日読了時間: 3分
武蔵国衙あたり ~ 国分寺・府中 JUN,2024
ご近所ツアーで訪れた事は過去有ったものの、改めて見所を縦断してみました。旧国の配置は七世紀後半の検討作業を経て大宝律令の頃八世紀初頭に略確定されましたが、武蔵国には703年(大宝三年)に国司が派遣された事が初見されます(続日本紀)。間もなく平城京に都が移り、半世紀後には聖武...
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